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2011年03月04日
クジラ出現!
3月2日の夕方、前浜マリーナ提付近にクジラがいる!との情報を聞きつけ、子供たちと急行しました。
その日は季節風の西風が吹き荒れて海は大時化。夕日の丘に行ってみるとすでに沢山の車が止まっていましたが、肝心のクジラは確認できず。しかし隣の車の人が黒根方面の高台から見えるらしいと教えてくれたので慌てて移動。そこでしばらく探していると…いました!
B提の沖で何度も尻尾を跳ね上げています。慌てて写真を撮りましたが、ズーム最大なうえに強風と興奮でブレブレ…。そのうちのなんとか見れる1枚です。海が荒れていなければB提から間近で見ることができたのですが、波がかぶって危険なので断念。
子供たちは頭も見えたと騒いでいましたが、私はカメラで見失っている時で見ることも撮ることもできず、この時点では種類もわかりませんでした。
そんなことをしているうちにクジラは潜ってしまったのか見えなくなりました。弱っている感じではなかったので、無事沖へ泳いでいったのでしょう。
帰ってからTwitterに写真を載せると、御蔵島の高縄さん( http://www.aduncus.com/ )他海棲哺乳類に詳しい方々が「この尾はニタリ?ナガス?ミンク?もしやセミ?」と色々推測して頂いたのですが、この写真では決定的な証拠がなく、わからずじまいかと思いきや…
その後島の方々のブログでも写真がアップされ、
林檎が一番
http://plaza.rakuten.co.jp/aramusha/diary/201103020000/
“きゅういむ”の ふんと~に
http://q16.blog.ocn.ne.jp/blog/2011/03/post_d257.html
この上の胸ビレ写真が決定的な証拠となって、「セミクジラ」であろうということになりました。
セミクジラは大型のクジラの中では特に数が少ない絶滅危惧種で、パンダ並に貴重。背中の曲線が美しいことから漢字では「背美鯨」で、昔の絵画にもよく登場します。そんな貴重な動物を間近で見られたなんて、本当に幸運でした。
新島では20年程前にキタゾウアザラシが生きたまま上陸し、その後保護されサンシャイン国際水族館で展示された後、鴨川シーワールドへ行ったこともあります。
こんな出来事も島に暮らす楽しさのひとつ。これから先も珍獣に出会えるかも…と思うとワクワクします。