メイン

夏・なつ(6・7・8月)

2005年07月26日

サクユリ・花

ユリ科の多年草。島に渡った源為朝にちなんで「タメトモユリ」とも呼ばれます。花の直径が30センチ近くにもなる世界最大のユリで、伊豆諸島だけに自生しています。むせかえるほどの強い香りを放ち、カサブランカをはじめオリエンタルハイブリッド系の多くのユリのもとになった種です。

PDR_0252.jpg

オトギリソウ・花

オトギリソウ科の多年草。漢字では「弟切草」と書き、兄が傷を治す秘薬としてこの草を使っていたのを弟が他人に漏らしてしまい、怒った兄が弟を切り殺してしまった、という伝説からこの名がつきました。
どれも草丈20センチほどだったので、ハチジョウオトギリかもしれません。

P1010264.JPG

ツチアケビ・実

ラン科の腐生植物で、菌類から栄養を取って育ちます。高さ50~60センチほどになり、葉も無く葉緑素も持たない不思議な植物です。

P1010225.JPG

モウセンゴケ

モウセンゴケ科。ねばねばした葉で虫を捕らえる食虫植物です。咲いている花を撮影できませんでした。残念。宮塚山の上のほうに自生しています。

P1010222.JPG

オオバエゴノキ・実

エゴノキ科の落葉高木。エゴノキより葉も花も大きく、宮塚山に多く自生しています。果皮にはエゴサポニンという成分が含まれており、有毒でえぐ味が強いので「エゴノキ」の名前がつきました。

P1010247.JPG

アオスジアゲハ

アゲハチョウ科。水溜りや海岸で水を吸っている姿をよく見かけます。幼虫はタブノキやヤブニッケイで育ちます。

P1010259-2.jpg

ヤマトアオドウガネ

コガネムシ科。夜、網戸にくっついている姿をよく見かけます。島ではコガネムシのなかまを「チュウッチュ」と呼び、夜に明りを求めて飛んでくることから、夜遊びばかりしている人のことも「チュウッチュ」と呼びます。

P1010217.JPG

ヒグラシ

セミ科。山の上部に生息し、村の中で声を聞くことはほとんどありません。島では「カナカナ」とも呼びます。

P1010235-2.jpg

ミンミンゼミ

セミ科。ニイニイゼミやアブラゼミよりも数は少ないです。

P1010210-2.jpg

アブラゼミ

セミ科。ニイニイゼミの次に鳴き出し、島では「アカゼミ」とも呼びます。

P1010205-2.jpg

ハマゴウ・花

クマツヅラ科の落葉低木。海岸の砂地に生え、葉は良い香りがします。島では「ホウギ」と呼び、昔はこの枝を燻して蚊避けにしました。

P1010108.JPG

2005年07月25日

アズマヒキガエル

ヒキガエル科。1990年代後半に見かけるようになった移入種です。60年程前まで島には両生類は生息していませんでしたが、50年程前にツチガエルが持ち込まれ、最近ではモリアオガエルも繁殖しています。現在確認されている両生類はこの3種だけですが、アズマヒキガエルは一番数が多く、至る所に出没します。

P1010128.JPG

シマホタルブクロ・花

キキョウ科。ホタルブクロの変種で、花が小さめで多くつきます。

P1010121.JPG

ニイニイゼミ

セミ科。一番早く6月後半には鳴き出すセミです。島では「コジ」とも呼びます。

P1010114.JPG

2005年07月07日

スカシユリ・花

ユリ科の多年草。島では「イノラ」と呼びます。この時期海岸で目を惹く鮮やかな花です。

P1010068.JPG

ハマユウ・花

ヒガンバナ科の常緑多年草。新島村の「村の花」になっています。

P1010063.JPG

ボタンボウフウ・花

セリ科の常緑多年草。海岸沿いに生えます。沖縄では「長命草(チョーミーグサ)」と呼び、「1株食すると1日長生きする」と食用にするそうですが、新島では食べません。

P1010077.JPG

ミカドウミウシ

後鰓類ミカドウミウシ科。英名を「スパニッシュダンサー」といい、その名の通りフラメンコのダンサーが踊っているようにくねくねと華麗に泳ぎます。写真の個体は5センチくらいですが、大きいものは30センチにもなるそうです。

P1010029-2.jpg

2005年06月28日

ガクアジサイ・花

ユキノシタ科の落葉低木。島では「コゲイノキ」と呼びます。白く花びらのように見えるのはがくで、真ん中の小さな花に目立たない青い花びらがついています。花房は30センチ程になり、この時期よく目に付く美しい花です。

P1000835.JPG

ゲットウ・花

ショウガ科の常緑多年草。草丈は2メートル程になり、乾燥した葉はとても良い香りがします。島では「ソウカ」と呼び、熱帯的な雰囲気のゴージャスな花を咲かせます。

P1000893.JPG

テイカカズラ・花

キョウチクトウ科の常緑つる植物。藤原定家にちなんでこの名がつきました。

P1000801.JPG

2005年06月23日

テリハノイバラ・花

バラ科の匍匐性の落葉低木。海岸から開けた山の中まで至る所に生えています。ノイバラより葉に光沢があります。

P1000777.JPG

ハチジョウイボタ・花

モクセイ科の常緑低木。伊豆諸島の固有種で、島では「テッポウダマ」「テッポウノキ」と呼び、昔は子供が竹鉄砲で遊ぶときの玉によく使いました。

P1000807.JPG

アカメガシワ・花(雄木)

トウダイグサ科の落葉高木。雌雄異株。新芽が赤いのでこの名がつきました。島では「アケイノキ」と呼び、刈り取って畑の肥料にします。

P1000824.JPG

オオシマザクラ・実

バラ科の落葉高木。島で「サクランボ」というとこれです。甘くてちょっとほろ苦いこの実を食べると、口の中が紫に染まります。

P1000856.JPG

スイカズラ・花

スイカズラ科の常緑つる植物。「忍冬(ニンドウ)」「金銀花(キンギンカ)」ともいい、咲き始めの花は白いのですが、だんだんと黄色くなります。甘い良い香りがし、漢方薬としても利用されます。

P1000797.JPG

2005年06月14日

シイノトモシビダケ

シイの朽木に生える、1センチほどの小さなキノコ。八丈島・和歌山・大分・宮崎・奄美大島などで確認されているめずらしい種です。新島にも光るキノコがあるとの噂は聞いていましたが、初めて見ました。淡いグリーンに光る姿は幻想的です。

P1000881.JPG
P1000905-2.jpg

 1  |  2  |  3  |  4  | 全てを表示