うちのおばあちゃんは83歳。おばあちゃんの一番の趣味は釣りです。毎日のように赤い軽自動車を運転して釣り場へ向かいます。
おばあちゃんの釣りは桟橋からのサビキ釣り。自作のサビキでの主な獲物はアオムロ、サバ、アジなどです。
このところおばあちゃんは夕方6時頃から9時頃まで毎日アカイカ釣りに出掛けていますが、釣果はいまひとつ。水温が低いためか、せいぜい1匹、全然釣れない日もあります。右の写真はその中で一番大きかったもので、50センチ以上、700グラム位ありました。
アカイカは正式な名をケンサキイカといい、大きいものでは1キロ以上にもなります。春先から夏頃までがシーズンで、船や桟橋から釣ったり、定置網や地引き網でも捕れます。釣りの場合、テーラギやウッカリといった疑似餌にサメやカワハギ、ウツボなどの魚の身を薄く切ったものを貼り付けて使います。
釣りたてのアカイカは身が透き通っていて歯ごたえがあり、甘さも格別です。
久々の大物です。今日は夕方6時頃からアカイカを目当てに黒根港の桟橋へ行ったのですが、アカイカではなく1キロオーバーのアオリイカが釣れてしまいました。思わぬ大物におばあちゃんもびっくり。上機嫌で帰りに露天温泉で温まってから9時頃に家に帰り、早速持ってきてくれました。曾孫の天斗(たかと)も大喜びです。
今日は羽伏港桟橋が波が高く釣りが出来ないので、黒根港の桟橋へ行ったそうです。日曜日ということで桟橋は大賑わい。釣果も40センチ位のサバが5匹、20センチのアオムロが10匹とまずまずでした。サバは引きが強いのでおばあちゃんには手強い相手らしく、「今日はガッカイした(新島の方言で「疲れた」という意味)」と頻りに言っていました。
今日の釣果は30センチ程のメジナ1匹とアオムロ2匹、20センチのヒラアジが5匹。このところ島の東側の羽伏港桟橋で連日20センチ程のアオムロを40〜70匹も釣っていたので、ちょっと物足りない様子。「黒根港(島の西側の港)のアオが大きい」という情報を聞いて今日はそちらに行ったのだそうです。
アオムロは正式な名を「クサヤモロ」と言い、その名の通りクサヤにするととても美味しい魚です。刺身はくせがなく、他の刺身は一切食べない私の父もこれだけは「美味しい」と食べます。足が早いので生のまま島外へ送ることはできませんが、おばあちゃんは干物にしたり、タタキ(新島の郷土料理で、魚のすり身に味噌や砂糖などを入れたもの。揚げたり味噌汁に入れたりして食べます。)にしたりして島外の親戚に送っています。